M邸は2022年5月に完成、引き渡しさせていただきました。奥さまのお兄さまがいえずきホームで建てられたご縁で、夏は涼しく冬は暖かい「パッシブ換気床下暖房システム」の良さを実感してくださっていたそうです。
仕事柄、通勤しやすいJRや地下鉄の駅に近い場所が希望でしたが、なかなか見つからず、一度は他のハウスメーカーの物件に傾かれました。ですが、さまざまな条件を考慮した結果、探し始めた当初、候補に挙がっていた土地で建てることに決まりました。
2020年に竣工した札幌市H邸を見学された際、シューズクロークから水回りに直接向かう動線があるのをご夫婦がとても気に入られ、玄関ホールから直接洗面スペースや脱衣所へとつながる造りにしました。
シューズクローク前の引き戸を開けると、すぐに独立した洗面スペースになっており、感染症対策にも有効です。
洗面スペースから脱衣所と浴室へ、さらにそこからキッチンへとつながります。お子さまが大きくなったとき、汚れたまま帰ってきても、この動線を使えば室内に汚れを持ち込まずにすみます。
一方、玄関ホールからリビングダイニングにつながるドアを開けると、2階へつながる階段が。アイアンの手すり子がアクセントに。
約18畳の広々としたリビングダイニング。シンプルになりがちなキッチンまわりの壁にはレンガタイルを貼り、彩りを加えています。書斎スペースとして使える洋室を隣接させました。
忙しい朝はここでさっと食事がすませられるよう、キッチンカウンターを設けました。
2階に上がってすぐの場所はフリースペースに。テレワークにも活用できます。
2階の寝室は落ち着いた色調の壁面に。ウォークインクローゼットやリビングなど、あちこちに奥さまの希望でアールの下がり壁を採用しました。優しい雰囲気を醸し出しています。
外観は2トーンの外壁に、赤い三角屋根。天然石ストーンチップを焼き付けた雪止め対策も万全の三角屋根「コロナルーフ」もご夫婦の希望によるものでした。建物前面に車2台分の駐車場も確保しています。
M邸は、「パッシブ換気床下暖房システム」を取り入れて夏・冬の心地よさを得ながら、動線を工夫し、フリースペースやキッチンカウンターを設けるなど、ご夫婦にとっての暮らしやすさを第一に考えた住まいとなりました。出来上がって、ご夫婦ともにとても喜んでくださったのが印象的です。